街を仕掛ける-新進建築家の公共空間考
(4)「マンハッタンの夜」
ニューヨークのマンハッタンには、全長2.3キロのほぼまっすぐに続く公園があります。廃線となった高架鉄道の線路跡を再利用し、ビル3階くらいの目線でマンハッタン西部を縦断できる公園は「ハイライン」と名付けられ、ニューヨーカーに愛されながら観光名所としても世界的に有名な場所となっています。(*写真1)
この公園を設計した建築家の事務所「ディラー・スコフィディオ+レンフロ(Diller Scofidio + Renfro)」に勤めていた2018年の10月、私自身の建築家人生を大きく変える出来事がハイラインで起こりました。
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