サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)東地区1次リーグ第4戦で、J1のヴィッセル神戸は5日、蔚山(ウルサン、韓国)とノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で対戦し、1-0で勝利した。ジェアンパトリッキが得点を挙げた。神戸は3勝1敗で勝ち点9とし、首位に立った。
苦しみながらも、公式戦5戦ぶりの勝利をつかんだ。1次リーグ突破に向けても、悪い流れを断ち切る意味でも、大きな白星。均衡を破ったのは、J1で今季無得点のブラジル人FWだった。
前半は最終ラインに5枚を並べて守る相手に対し、敵陣で保持しながらも決めきれなかった。前半10分過ぎの大迫の右足ボレーも得点取り消しとなっていた。後半13分、大迫を起点に鍬先のクロスをジェアンパトリッキが収めると、体を前に向き直し、「コントロールした流れで、コースに打てた」。左足で左隅へ転がし、先制点を挙げた。
今季はけがもあり、J1の17試合で無得点。直近5戦は出場1分にとどまっていた。だが「勝たなければいけない使命を持ったチーム」と誇りを胸に躍動。ACLEでは頭で今季初得点を挙げた前戦に続き、韓国勢相手に2戦連続弾となった。
逆転優勝を目指すJ1で、中3日でG大阪戦が控える中、この日はリーグ戦の主力組を投入。終盤は相手が攻勢に転じて枠内シュートを連発されたが、GK前川が好反応で阻止した。
直近のJ1新潟戦で2点差を追いつかれた痛恨の引き分けから中9日。映像を確認して修正し、吉田監督は「敗戦や引き分けは無駄ではない」と示した。今季終盤戦に向け、この1勝をきっかけに波に乗りたい。(井川朋宏)
























