第1回の月間ベストオフェンス賞に選ばれたINAC神戸のFW桑原藍のゴール
第1回の月間ベストオフェンス賞に選ばれたINAC神戸のFW桑原藍のゴール

 サッカー女子WEリーグは、各月のリーグ戦で最も優れた攻撃や守備を表彰する「月間ベストオフェンス(BO)賞」「月間ベストディフェンス(BD)賞」を創設した。各クラブがX(旧ツイッター)に投稿した候補へのファンからの「いいね」の数を参考に、選考員会が決定。1回目となる8月のBO賞は、INAC神戸のFW桑原藍のゴールが選ばれた。

 新たな賞の狙いについて、リーグの野々村芳和チェア(理事長)は神戸新聞の取材に「ファンとのタッチポイント(接点)をつくり、それを発信することで新しい人たちにも届きやすくなる」とファン層拡大への期待を語った。選考委は女子日本代表「なでしこジャパン」OGで、リーグの海堀あゆみ理事や近賀ゆかり特任理事らで構成する。

 8月のBO賞は、INAC神戸が2-1で勝利した第3節ちふれ埼玉戦の2点目。選定理由は「前線からのプレスにより奪ったボールをカウンターでつなぎ、利き足ではない右足で冷静にシュート。多くの選手が攻撃に参加しチーム力の高さを見せた」とした。桑原は「みんなのおかげで生まれたゴールなので、これからもチームの勝利のために攻守において全力で闘う」とコメントした。BD賞にはちふれ埼玉のGK浅野菜摘が選ばれた。

 両賞はそれぞれ計6回選定し、その中から年間賞も決める。(初鹿野俊)