官用車で物損事故を起こしたのに報告せず、虚偽の整備記録を作成するなどしたとして、陸上自衛隊千僧駐屯地(伊丹市広畑1)は4日、第3後方支援連隊などに所属していた隊員13人を停職や減給などの懲戒処分にしたと発表した。
同駐屯地によると、事故は2022年7月、広島県内の自動車道で発生。同隊の陸士長(27)が運転していた小型トラックがガードレールに衝突した。けが人はなかったという。
警察に届け出たが、第3師団司令部の50代の3等陸佐らは、内部の事故報告書の作成は必要ないと判断。同隊の他の隊員も必要な報告や指導を怠った。事故は全て報告書にするよう義務付けられているが、一部の隊員は「報告規則の理解が不十分だった」と話しているという。別の隊員は事故後、トラックが破損したのに、運行に支障がないとする虚偽の整備記録を作成するなどしていた。
匿名の通報で発覚したといい、師団長の佐藤真陸将は「あってはならない規律違反。服務指導を徹底する」とコメントした。(貝原加奈)
























