建設が進む手柄山平和公園駅の駅舎=姫路市西延末
建設が進む手柄山平和公園駅の駅舎=姫路市西延末

 JR西日本と兵庫県姫路市は19日、2026年春にJR山陽線姫路-英賀保間で開業を予定する新駅の名称を「手柄山平和公園」に決めたと発表した。同市がスポーツ施設などの再整備を進める同公園の玄関口となる。

 新駅は姫路駅から約1・8キロ西で、1日の乗降客は5千人を見込む。駅舎などの工事は順調で、約8割が完成した。兵庫県内でJR西が新駅を開設するのは、16年3月の東姫路駅(同市)と摩耶駅(神戸市灘区)以来。

 新駅の南に隣接する同公園内には、戦争の惨禍を伝える同市平和資料館があり、今年が戦後80年の節目に当たることなどから、市は今年4月、従来の「手柄山中央公園」から「手柄山平和公園」に改称していた。公園内には体育館と屋内競技用プール、屋外プールで構成される新施設「ひめじスーパーアリーナ」が、26年10月に開業予定。

 駅名については、市の要望を受けてJR西が検討してきた。清元秀泰市長は「イベントなどで訪れる皆さんが、平和の大切さを感じてくれるようにとの願いを込めた」という。平田恭子・兵庫支社長は「駅と公園はデッキで直結されることもあり、玄関口としての役割を果たしたい」と話した。(藤本賢市)