届いた便りを前に著書を紹介する増田妥依子さん=小野市内
届いた便りを前に著書を紹介する増田妥依子さん=小野市内

 長年、明石市内で国語教師を務め、約10年前からパーキンソン病を患う増田妥依子(たえこ)さん(75)=同市魚住町清水=が、自費出版したエッセー集を通じて、同級生やかつての同僚、教え子らと交流している。病気の影響で手足や口が動きにくく、人とのコミュニケーションが取りにくい中、「本をきっかけにした人との交流が生きがいになっている」とリハビリに励む。(森 信弘)

■教育に対する思い、日々の暮らしで感じたこと記し

 増田さんは静岡県の高校などを経て、1976年に明石市立衣川中学に着任。夫の両親の介護で2005年3月に退職するまで、中学を中心に計32年間の教員生活を送った。