来年4月の政治家引退を表明している兵庫県明石市の泉房穂市長が10日、地域政党を立ち上げる意向を表明し、市役所で会見を開いた。昨年夏から対立が激化している議会との関係について「多数派が市政に嫌がらせを続けている」と自身の見方を示し、来春の市議選で候補者擁立を目指す理由を説明した。また、県政に対して「私が知事になった方が県民は幸せだった」と述べ、強いこだわりをにじませた。会見の要旨は次の通り。
■議会多数派が市政に嫌がらせ
「(暴言の)責任を取る形で引退を表明した後、多くの市民の声が寄せられている。ほとんどが『辞めることない』『続けてほしい』という声だが、引退の意思は変わっていない」
「任期満了後も『子どもを核としたまちづくり』『すべての人に優しいまちづくり』を引き継いでもらえる方に、つなぐところまでは責任がある。ほとんどの市民は今の明石市政を応援しているが、議会では逆転現象が起こっていて、議会多数派が今の明石市政に嫌がらせを続けている。これを解消する必要がある」
■市長としてやれることはほぼやり切った
「市長として3期12年近く精いっぱいやり、子ども予算は市長就任直前の126億円を258億円まで2倍にし、公共事業などを3割程度減らした。市長としてやれることはほぼやり切った。さらに市民のために何ができるかというと、国や県を変えることだ。国や兵庫県は子どもに冷たい」
「国が18歳までの医療費の完全無料化や保育料無料化に踏み切れば、その分、市の負担は軽減され、市民はさらに子育て支援などが受けられる。明石市民のためにも兵庫県や国の政治を改めさせていきたい」
■維新や都民ファーストに近いイメージ
-今月、地域政党を立ち上げるのか。
「政治団体の設立届を提出する。候補者を公募した上で応援するには政治団体の登録が要る。今月をめどに設立し、ホームページで候補者を公募する。大阪維新の会や東京の都民ファーストに近いイメージだが、大それた規模ではなく明石市長になっていただく方や市議候補者を応援する」
-市議選で擁立する候補者は6人か。
「市議会の定数が30で、(これまで一緒に)やってこられた方が10人。賛同いただけない議員が13人。公明党の6人が賛成だったり反対だったりして不安定な状況なので、新人候補を6人擁立する。維新からも6人出ると聞いている」
■明石市並みの施策をできる市長をつくる
-市外での展開も視野に入るか。
「残りの期間にベストを尽くした上で、国や兵庫県を変える必要がある。将来的には兵庫県知事選も視野に入る。今の知事がいいと思っていないので。加えて国政も視野に入ってくる」
-他自治体での展開は。
「明石市でできることは全国どこの町でもできる。明石市並みの施策をできる市長をつくる。まずは明石の市長と明石の市議会議員に専念したいが、(高校生までの医療費無料化や第2子以降の保育料無料化など)『五つの無料化』を公約に掲げる候補がいれば応援したい」
「国でも、各政党や総理大臣が子ども予算の倍増と言っているが、いつのことか分からない。そんなもの来年からできるに決まってますがな。それをちゃんと国の方でやってもらったら明石市民は助かる」
-市長選の候補者選びは。
「市会議員選挙は『足し算の選挙』で時間がかかる。早めに動いて、理解してくれる方を増やしていく。市長選は極端な話、告示日でもいいぐらい。一騎打ちであれば、シーソーのような選挙なので、結局『今の市政を継続しますか』『継続しませんか』の2択になるので、急がない。市長候補は1人に決めるのに時間がかかり、決定は直前になる可能性が高い」
■言葉の問題を繰り返してしまった
-政治家引退の意思に変わりないか。
「変わりない。私自身は言葉の問題を繰り返してしまってるので。ただ、プレーヤーでなくなるだけで、プレーヤー以上に政治に深く関わりたい。政治家をやっていれば自分一人の選挙になってしまうが、プレーヤーでなくなれば数多くの政治家を作れる。コーチ、監督のイメージ。多くの政治家を生み出すことができるので、プレーヤーよりはむしろ政治に貢献できる」
■兵庫県民にも申し訳ない
-知事選への思いは。
「私が知事になれば明石市民もさらに手厚い支援を受けられてハッピーだったが、その前の(暴言の)一件があって市長に戻った者としては、知事選に出ることはしなかった。ただ、実際は私が知事になった方が兵庫県民は幸せだったと思う。そこは兵庫県民にも申し訳ないと思っている」
「兵庫県で人口が減少し、こんなに情けないのは知事が悪いから。日本が経済成長せず少子化になっているのも、国の政治が悪いから。志を同じくするものを生み出していきたい」
「4月の市長選、市議選で過半数を取る。場合によっては県議選で候補者を擁立し、トップ当選させた上で全国展開する。来たる県知事選も勝つイメージだ」
■『もう絶対やらない自信がある』とは、よう言わない
-地域政党の代表は政治のプレーヤーではないか。
「選挙で選ばれるのが政治家、というのが私の定義。選挙には出ないが、政治には深く関わる。『もう暴言を吐きません』『大丈夫です』と言っても多くの方に信用してもらえない状況だし、自分自身も頑張ってアンガーマネジメントをしたが、またやっちゃったので、『もう絶対やらない自信がある』とはよう言わない。公職としてのプレーヤーではなく、心ある政治家を擁立して、応援して施策展開を手伝いたい」
-地域政党の代表として影響力を持つなら、暴言は許されないのではないか。
「言動はしっかりと律していく。選挙で選ばれる公職としての組織トップとは立場が違うが、一般的に、人に対する接し方としての問題はあると思う」

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