国際恋愛を装い現金を詐取する国際ロマンス詐欺による被害を未然に防いだとして、兵庫県警明石署は19日、みなと銀行魚住支店(明石市魚住町清水)に感謝状を贈った。

 同署などによると、2月24日午前9時ごろ、女性(31)が「1万2千ドルを国際銀行に振り込みたい」と来店したという。日本円で約160万円の大金だったことなどから対応した女性行員が違和感を抱き、当時の支店長に対応を引き継いだという。

 支店長が詳細を聞くと、女性は2カ月前に写真投稿アプリ「インスタグラム」で韓国人と名乗る男性と知り合い、母親の入院費などを振り込むよう依頼されていたという。支店長は詐欺と確信、警察に通報した。

 支店を代表し感謝状を受けた長谷川和男支店長(55)は、4月に同支店に異動前は特殊詐欺などの啓発や研修を行う部署に在籍していたといい「さまざまな詐欺の事案を考慮した研修を定期的に行うようにしている。結果につながって良かった」と話した。

(領五菜月)