地方政治に一石を投じた泉房穂氏とは何者だったのか-。関西テレビは、2度目の暴言によって4月末に退任した泉前明石市長を政治家と人間の両面から見つめた「ザ・ドキュメント 泉と房穂 やさしい明石の暴言王」を20日午前1時25分~2時25分に放送する。
泉氏の1度目の暴言から出直し選までに密着した4年前の前作「舌禍~暴言市長は圧勝した」のスタッフが再び、昨年10月の引退表明から候補を擁立した県議選、市長選、市議選、退任までの半年間を追った。
今回は講談師、玉田玉秀斎(ぎょくしゅうさい)さんによる語りで進行。前副市長や県議、元市議、妻へのインタビューのほか、職員にも無記名アンケートを実施し、必ず目標を達成する政治家「泉」と、喜怒哀楽のまま生きる人間「房穂」を浮かび上がらせる。
市長の重責から解放された後、自宅の夕食にもカメラが入り、泉氏の素顔に迫る。ラストシーン、愛犬と戯れながらつぶやく一言に「明石への復讐(ふくしゅう)心と愛」のため闘い続けた孤独がにじむ。
宮田輝美ディレクターは「これだけ市民に愛されながら、敵もつくり続け、自分は独りぼっちだと言う。泉前市長の評価は歴史に委ねますが、端から端まで取材した今の精いっぱいをお届けします」と話している。(松本寿美子)