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 「シューコ、あなたの歌は音程もリズムも声も間違ってはいない。でもドイツ語を正しく発音できていないから歌詞の内容が伝わらないわ!」。オーストリアに短期音楽留学していた若い頃、ドイツ語の発音に苦労していた。クラスメートが見守る中、7カ国語を話す厳しい教授に容赦(ようしゃ)なくしぼられ、毎回、顔から火が出る思いだった。

 「私は日本人。ドイツ語の微妙なニュアンスを伝えるなんて無理!」。投げ出しそうになりながらも、毎回、辞書で意味や発音を調べ、内容を把握してレッスンに臨んでいた。にもかかわらずなかなかOKがもらえない。苦労したのはドイツ語特有の発音・ウムラウトの「●」だった。日本語の「う」に近い母音だが、響きがドイツ語ではないと言われるのだ。

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2021/12/6
 

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