平成の大修理によるお色直しで姫路城が一段と輝きを増して6年が過ぎた。コロナで来られる方が減ってしまったが、城の魅力とともに姫路市の知名度が上がったことは間違いない。「ひめじ」と言うと以前は愛媛県ですか、岡山県ですかなどと聞き返されることもあったが、今はほとんどない。
そんな姫路に転勤で来られた方に対し、「いいところですよ」と毎回申し上げるようにしている。東京のように周辺に軽井沢や箱根という超有名な避暑地があるわけではないが、観光やビジネスには素晴らしい位置関係にある。京都や奈良はもちろん、関東からは比較的に行きにくい山陰や北陸にも簡単に行くことができる。午前中にスキーをしてお昼にカニを食べ、城崎温泉に浸かって帰ることもできるのだ。実際、中四国は本当に近いし、九州新幹線で熊本や鹿児島もいまや日帰り圏だ。
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