毎年、「ふるさと姫路懇話会」という会合が東京で開催されている。姫路市の主催で、首都圏で活躍されている地元ご出身の方々をお迎えして、播磨の現状について市長さんを中心にお話しした後、なごやかに懇談する。今後とも姫路を応援していただこうという趣旨の会だ。
私も姫路経営者協会会長として少しだけごあいさつさせていただくのだが、東京出身の自分が東京の方に向かって、姫路の良さをお話しするのは少し気恥ずかしいし、何かおこがましい気もする。この「随想」でつづってきたとおり、縁あって私が姫路で仕事をするようになって約50年になろうとしている。人生の3分の1が東京で、3分の2が姫路ということになる。最初、姫路に来たときは、言葉も違うし、城下町ゆえの排他性も感じられ、なかなかなじめないと思っていた。
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