夏休みに入ると、終業式と同時に新大阪行きの新幹線に飛び乗り、帰省する。右に愛犬が収まったキャリーバッグ、左にわが子を連れて。お盆は京都に集まり送り火に手を合わせる。夏の終わりは地元商店街の夏祭り。子どもが射的や金魚すくいを満喫したら、出店で食料を買い込み友人とわが家で盛り上がるのが楽しみだった。
旅行も外食も控えたこの1年半で、わが子の反抗期は去り、遠征ばかりだったゴルファーの夫も在宅が日常になった。例にもれず、映画鑑賞、動画配信でダンス、ベランダ菜園に断捨離もした。「流行(はや)ってるんだよ」と、わが子が未知の飲み物を作る様子に成長を感じ、アイドルのオンラインライブで一緒に声援を送った。
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