第3部・流通、荒波の中で
【5】電力供給 「暮らし支える」貫く哲学
1950年のある光景を写した1枚の写真がある。生活協同組合コープこうべの前身組合の「ご用聞き」が、トラックから俵を降ろし、組合員宅に届ける姿が捉えられている。俵の中身は木炭だ。
写真を見ながら、電力事業を担当する執行役員の益尾大祐(47)は力説する。「生協は昔から『エネルギー源』を供給していた。組合員の生活に必要な物資を調達し、安定品質のものを供給するという点で、電気も本来は生協が担える事業領域だった」
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