第3部・流通、荒波の中で
【1】伸びる「個配」 共働き、高齢化社会を支える
水曜日の朝。生活協同組合コープこうべの「地域担当」の配達員森田佳奈子(23)は、神戸・東灘のマンション前でトラックを止めた。荷台から商品の入った箱を、個人宅配(個配)用の運搬台車に移す。エレベーターで上階に向かい、各戸のインターホンを押す。
「おはようございます。こちら冷凍・冷蔵品、こちらは常温品です」。玄関先で手渡す場合もあれば、家の中まで食材を入れることも。その都度、組合員の要望に応じる。
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