ひょうご経済プラスTOP 連載一覧 コープこうべ1世紀 第2部・「愛と協同」はいま 【1】子どもへの思い 福祉や教育活動に先見の明

第2部・「愛と協同」はいま

【1】子どもへの思い 福祉や教育活動に先見の明

2021.07.28
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園児たちに話しかける梅村貞造さん(右)と長男の新さん。親子二代の園長だ=西宮市高木東町(撮影・中西幸大)

園児たちに話しかける梅村貞造さん(右)と長男の新さん。親子二代の園長だ=西宮市高木東町(撮影・中西幸大)

 B29による爆撃の傷痕が生々しく残る高知の町で、1人の青年(18)が電柱の張り紙に目をとめた。1947(昭和22)年11月のことだ。「賀川豊彦来たる!」。社会運動家・賀川の講演会の告知だった。

 大正時代、生活協同組合コープこうべの前身となる二つの購買組合の設立を指導した賀川は、第2次世界大戦後にキリスト教の精神に基づく日本再建を訴えていた。

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