ブンコレ~おすすめ文具コレクション
ライトライト 手元照らし気軽にメモ
夜間や暗い室内の取材で、手元を明るく照らせるペンがあったらいいのに…と考えたものです。知りませんでした。ゼブラ(東京)が、本当に製品化していたとは。
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1897(明治30)年創業で、鋼のペン先の国産第1号を送り出した同社が、2018年に発売した。商品名は「照明」と「書く」を意味する英語を並べた「ライトライト」。
地下で働く建設作業員、夜も対応に追われる運送、医療・介護、警備の関係者らから「暗い場所でも手軽に書けるペンがほしい」との声が上がり、開発を始めた。
油性ボールペンをノックすると、ペン先が出ると同時に先端に搭載したライトが点灯し、書きたい周囲を照らす。さらにノックすると、ペン先が出たままライトは消え、明るい場所でも使える。書いた文字が強い明かりで判別しづらくならないよう、ライト周辺を覆う樹脂を乳白色にして輝度を抑えるなど、2年ほどかけて完成させた。
大々的な宣伝はしていないが「ペンライトとペンが一つになってかさばらない」「ヘッドライトいらず」と想定以上に売れている。災害時にも重宝しそうだが、電源のボタン電池の補充はお忘れなく。(佐伯竜一)