昨秋の兵庫県知事選で落選した稲村和美氏の後援会のX(旧ツイッター)公式アカウントが選挙期間中に2回凍結された問題で、兵庫県警は20日、偽計業務妨害の疑いで神戸地検に書類送検した。捜査関係者への取材で分かった。
県警は処分意見を明らかにしておらず、容疑者についても「任意捜査による事件」を理由に、特定できたかどうかを含めて説明していない。後援会は不特定多数の人物が虚偽の通報を行った疑いがあるとして、告訴状を提出していた。
X公式サイトは、攻撃的な投稿などルール違反の報告があった場合に凍結することがあるとしている。
また、稲村氏に関して「外国人参政権を進めている」「県庁建て替えに1千億円をかけようとしている」などのデマがXで流されたとして、後援会が公選法違反(虚偽事項公表など)の疑いで氏名不詳者らを告発した事案についても、県警は同日付で書類送検した。県警はこちらも同様に詳細を明らかにしていない。