「つらくなったら、体調や精神状態が整うまで無理をしないで」と話す渡辺敦司医師=神戸市北区山田町上谷上、兵庫県立ひょうごこころの医療センター
「つらくなったら、体調や精神状態が整うまで無理をしないで」と話す渡辺敦司医師=神戸市北区山田町上谷上、兵庫県立ひょうごこころの医療センター

 友人とのトラブルや家庭での居づらさなどから、心の不調を抱える子どもが少なくない。厚生労働省などのまとめによると、2023年に自殺した小中高校生は全国で500人超と高水準が続き、社会問題となっている。兵庫県立ひょうごこころの医療センター(神戸市北区)は09年に「児童思春期精神科」を設置。子どもの精神疾患やうつについて、精神科部長(児童思春期担当)の渡辺敦司医師(57)に最新事情などを聞いた。(竜門和諒)