兵庫県多可町で昨年8月に交際相手の女性=当時(37)=を殺害したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われた西脇市和田町の元看護師、朝見健太被告(36)に対する裁判員裁判の判決公判が9日、神戸地裁姫路支部であり、佐藤洋幸裁判長は拘禁刑19年(求刑拘禁刑18年)を言い渡した。
佐藤裁判長は判決理由で、女性はシングルマザーとして2人の子を育てる中、朝見被告の暴力を理由に別れを告げたにもかかわらず、被告は事件当日に家に押しかけ、首を絞めるなどの暴力を振るった末に事件に及んだと認定した。
玄関には事前に購入した包丁を隠し置いており、別の部屋から女性を誘い出して殺害。包丁は背中越しのドアにも刺さっていた。裁判長は「犯行は計画的で殺意は強固だった」「被害者に落ち度は見当たらず、極めて自分本位で自己中心的」とし、求刑を上回る刑が相当と判断した。
弁護側は犯行直後に自身で110番し、止血措置を施したなどとして刑の減軽を求めたが、佐藤裁判長は「一瞬の激情から凶行に及んだ事案ではなく、われに返る瞬間は犯行までにもあったはず」と退けた。
判決などによると朝見被告は昨年8月8日、女性宅で、包丁で女性の腹部を1回突き刺して失血死させた。
























