残留孤児となり、中国人の養父母に育てられた箟和雄さん=尼崎市内(撮影・小林良多)
残留孤児となり、中国人の養父母に育てられた箟和雄さん=尼崎市内(撮影・小林良多)

 昼食が終わると、いつものメンバーがテーブルを囲み、トランプの七並べが始まった。

 顔ぶれは、中国残留孤児と別の孤児の妻、残留婦人2世、日本人の4人。日本語と中国語が飛び交い、白熱し、笑みがこぼれる。1時間半ほどで20回超の熱戦を繰り広げた。

 尼崎市の三和本通商店街近くにある通所介護施設「三和之家」。特徴的な赤い外観をくぐると、室内につるされた中国のランタン飾りが目に入る。壁一面に真っ赤なパネルが貼られ、「天に星 地に花 人に愛」とある。赤は、中国で縁起がいいと好まれる。

 利用者の約半数を残留日本人や配偶者、その2世たちが占める。大半が日本語を話せず、中国語の分かる2世、3世が職員として働く。デイサービスだけでなく生活全般の相談に応じ、食事など習慣の違いにも配慮する。