阪神タイガースが運営を支援する地域クラブの立ち上げを発表した(左から)西宮市の藤岡謙一教育長、嶌村聡球団本部長、水口栄二さん=西宮市役所
阪神タイガースが運営を支援する地域クラブの立ち上げを発表した(左から)西宮市の藤岡謙一教育長、嶌村聡球団本部長、水口栄二さん=西宮市役所

 公立中学校の部活動の運営を民間に委ねる「地域展開(地域移行)」を巡り、プロ野球阪神タイガースは、兵庫県西宮市内に球団が運営を支援する軟式野球クラブを3チーム立ち上げると発表した。真砂、瓦木、大社の3中学校を拠点とする。球団OBが週1回の指導に当たり、地域クラブを集めた「タイガースカップ」を年1回、市と共催するという。(堀内達成)

市と共催「タイガースカップ」も

 市は来年8月末に現在の形での部活動を終了し、同9月から「プレみや(プレイにしのみや)」の名前で地域が担う予定にしている。同球団とは昨年7月、連携協定を結んでおり今回、その具体案が公表された。

 市内で教室を運営する団体「野球心」が3チームを立ち上げる。近鉄やオリックスで活躍した元プロ野球選手で、阪神で1軍打撃コーチを務めた水口栄二さん(56)=同市=が代表を務める。球団が運営費を支援し、平日に3回、土日はいずれか1回で、週4回の活動を予定する。

 市教育委員会によると、現時点で軟式野球部がある中学校は17校だが、地域クラブに登録申請を行ったのは10チーム。野球心が立ち上げる3チームで計13チームになり、地域クラブの空白地帯を埋めることになるという。

 球団とともに発表した藤岡謙一教育長は「3チームの立ち上げによって受け皿が整った」と謝意を述べた。嶌村聡球団本部長は、子どもの野球人口減少に触れ、「この取り組みを通じて、野球ファンを増やしていきたい」と語った。

 支援する3チーム以外の市内の地域クラブから指導の要望があった場合、1クラブ当たり年間10回程度、球団OBを派遣するという。水口さんは「野球を楽しんでほしいし、中学から野球を始める子が増えたらうれしい」と話す。

 3チームの詳細は、来年1月に予定されているプレみやの説明会や野球心のホームページで発信するという。