タイヤ大手の住友ゴム工業(神戸市中央区)は25日、国安恭彰取締役常務執行役員(56)が社長に昇格し、山本悟社長(67)が代表権のある会長となるトップ人事を発表した。世代交代とともに、欧米などで商標権を買い戻した「ダンロップ」ブランドのグローバル展開を加速させる。来年3月26日の株主総会と取締役会で正式決定し、同日就任する。
山本氏は2019年に社長に就いた。新型コロナウイルス禍では自動車の減産に伴い一時赤字となったが、22年12月期連結決算で売上高1兆円を初めて突破。利益率を高める構造改革も進めた。路面の状況でタイヤの軟らかさが変わる全天候型タイヤを発売した。今年1月には、阪神・淡路大震災の被害などで手放していた欧米などでのダンロップの商標権を買い戻し、世界展開への環境を整えた。
























