川崎重工業の自走式ロボット「ニョッキー」と会話をする橋本康彦社長
川崎重工業の自走式ロボット「ニョッキー」と会話をする橋本康彦社長

 川崎重工業(神戸市中央区)が、介護現場の負担軽減や作業の効率化を支援する事業に乗り出した。さまざまな介護機器やシステムを現場で使ってもらい、実際に役立つのかどうかをデータで「見える化」し、メーカーと施設の間を橋渡しするという。川重は橋本康彦社長直轄のプロジェクトに位置付けるが、なぜ、大手重工メーカーが介護分野に参入したのだろう。橋本社長が講演したシンポジウムを取材すると、橋本氏自身がこの事業に強い思い入れを持っていることが分かった。