関電不動産開発(大阪市)は、神戸・旧居留地に2カ所目となるシェアオフィス「ワーキングスイッチ エルク×シンス神戸旧居留地25番館」を12月上旬に開設することを明らかにした。オリエンタルホテル神戸などが入る複合ビル「神戸旧居留地25番館」(神戸市中央区京町)の2階部分約632平方メートルに設ける。
昨年4月に近隣のビル「クリエイト神戸」3階に開設した同オフィスが好調なことから、近隣に2施設目を開設することにした。
1~6人用の個室と、3人用で希望に応じて間仕切りを外して拡張できる部屋の計52室。共用のラウンジ、会議室も設ける。個室スペースは24時間利用できる。本社登記のみや、ラウンジ利用だけの契約もできる。利用料金などは今後決める。
時間に合わせて色と明るさを自動調整する照明を設置。鳥の鳴き声や水の流れる音などを流し、会話が漏れにくいように配慮した。運営は、大阪を中心にシェアオフィスを展開する「SYNTH」(シンス、大阪市)が担う。関電不動産開発のシェアオフィスは大阪・梅田にもあり、契約者は両社の系列施設を利用できる。
神戸の第1号施設は2022年に閉館した「神戸らんぷミュージアム」の区画を活用。37室あり、9割以上の個室が契約済みで、空室待ちもあるという。弁護士などの「士業」やスタートアップ(新興企業)の利用が多いとしている。
第1号施設は1人用が6割を占めるが、2~4人の希望が多いため、2施設目は複数人が利用できる部屋を増やすことにした。関電不動産開発の担当者は「近隣では他社のシェアオフィスも好調で、適地があれば今後も出店を検討したい」としている。(塩津あかね)