海上自衛隊の潜水艦修理契約に絡む裏金問題に関する川崎重工業の会見要旨と、主なやりとりは次の通り。(まとめ・横田良平)
橋本康彦社長 まずは度重なるコンプライアンス(法令順守)違反について、国民の皆さま、政府をはじめ関係先の皆さまにご心配、ご迷惑をおかけしていることを大変申し訳なく、心からおわび申し上げます。本日、特別調査委員会の中間調査報告書を受領した。その内容と、当社グループが取り組んでいる再発防止策について説明します。
当社グループは度重なるコンプライアンス違反を大変深刻に受け止めている。個々の真相解明だけでなく、コンプライアンス特別推進委員会を立ち上げ、全てのうみを出し切る覚悟で、コンプライアンス、ガバナンス(企業統治)の再構築、また再発防止を徹底して取り組んでいきます。引き続き信頼回復に向け、企業風土の改革に全力で取り組んでまいります。
-40年間不正が続いていた。経営陣は誰も知らなかったのか。
橋本社長「残念ながら、40年間続いてきたものに対して、全く関知できなかった。非常に閉じた世界(職場)で、こういったことがなぜ40年も続いてきたのか。われわれも正直、驚いている。大いに反省すべきことだ」
-経営責任について。役員の処分は十分か。さかのぼって処分する必要性は感じているか。