コンベヤーで運ばれていくかまぼこ=神戸市東灘区向洋町西5、カネテツデリカフーズ(撮影・風斗雅博)
コンベヤーで運ばれていくかまぼこ=神戸市東灘区向洋町西5、カネテツデリカフーズ(撮影・風斗雅博)

■カネテツデリカフーズ(神戸市東灘区)

 カネテツデリカフーズ(神戸市東灘区)といえば、カニ風味かまぼこ「ほぼカニ」。今年3月で発売10周年を迎える。出荷数は1日3万パック以上。累計8200万パックを突破した。仮にカニの脚に換算すると「4800万匹分のズワイガニが命拾いをしたかもしれません」と同社は推測する。そんな人気商品と昔ながらのかまぼこの原料は同じ白身魚だ。製造方法の違いで全く違う食感を生み出している。

 取材日に稼働していたのは、正月などに食べる板付きかまぼこと、ほぼカニのライン。大きなコンベヤーで、色鮮やかな板付きかまぼこが大量に運ばれてきた。出荷数はほぼカニには及ばないが、60代以上の消費者を中心に根強い人気があるという。