阪神・淡路大震災から半年。講演する内橋克人さん。再生の行方を終生見続けた。「被災弱者の救済のあり方、人権意識、都市復興の進め方、全てが生身の人間を取り巻く現実となる」=1995年7月、神戸市中央区
阪神・淡路大震災から半年。講演する内橋克人さん。再生の行方を終生見続けた。「被災弱者の救済のあり方、人権意識、都市復興の進め方、全てが生身の人間を取り巻く現実となる」=1995年7月、神戸市中央区

 「叫び声も上げず、悲鳴もなく、恨みの言葉も吐かず、人も、大気も、故郷の街の全てが沈黙の闇に沈み始めている。被災地で目にしたものは、倒壊寸前、老醜をさらす実家だけではなかった」