■須磨友が丘7-4西宮東 圧巻のビッグイニングをつくった。須磨友が丘が三回、打者11人で6得点。長打はなかったが、機動力と小技を交え、状況に応じた打撃がさえわたった。 死球の先頭小路が相手捕手の悪送球で三塁へ。打席の9番友井川は、投手としての経験から相手右腕の心理を読んだ。「味方のミスを取り返そうと、球に力が入る」。早めにたたく意識で左前へ運び、同点とした。 さらに四球と下方のバント安打で満塁。ここで、一回の右翼守備で打球処理を誤った3番浜田が「打って取り返す」と直球を捉え、2点タイムリーを放った。一回にわずか3球で先制を許したが、流れを序盤でひっくり返した。 チームは限られた時間で、曜日ごとに体づくり、守備、打撃と一点集中で基本を徹底する。3年生の選手は21人で「ベンチに入れない部員の分まで(ナインの)思いは強い」と徳山監督。野球の課題研究を機に、昨秋にデータ担当となった3年生谷口さんも明け方まで分析し、勝利を支えた。 1回戦も六回に6得点して大勝。浜田は「後ろにつなぐ意識が爆発力を生んだ。目の前の試合に勝ち、報徳を倒したい」と16強を見据えた。(井川朋宏)【高校野球特集ページ】こちら【選手名鑑ページ】こちら