■浜坂・村岡3ー0県農 雪深いまちの両校が力を結集し、浜坂・村岡が格別な勝利をつかんだ。村岡にとっては2004年以来、21年ぶりの歓喜。けん引したのは4番でエース、浜坂の小林壮だ。 四回に先頭で三塁打を放ち、村岡で唯一先発した2年生白岩の犠飛で生還した。マウンドでは強気の投球。脚がつっても立ち上がれなくなるまで続投し、8回無失点で勝利に導いた。 1年夏に背番号1をつけたが、昨夏は体調不良で休部。映像で試合を見届け、申し訳なさとふがいなさが募った。「勝たせて恩返しを」と心に決めた。前年不参加の村岡と手を組んで始動。屋内で打撃練習や体づくりに励んだ冬を越え、「絆を強め、一緒に野球ができる喜びを感じた」と言う。「この日を想像できなかった」という白岩らと1勝の重みをかみしめた。(井川朋宏)【高校野球特集ページ】こちら【選手名鑑ページ】こちら