映画「『生きる』大川小学校 津波裁判を闘った人たち」の上映が5月5日、宮城県石巻市で始まりました。この町の映画館で一般上映することが目標でした。公開3カ月足らずでの実現は、各地の劇場に多くの方が足を運んでくれたお陰(かげ)です。ありがとうございます。初日の観客数はわずか36人でしたが、想定内でもありました。
石巻は東日本大震災で大きな被害を受けた地域の一つです。死者・行方不明者3500人以上。家や職場を失った方も多くいます。大川小学校は津波の避難先に指定されていたため、多くの住民が犠牲となっています。こうした中、なぜ小学校で命を失った子どもの親だけが、しかも一部の親だけが裁判をするのか。「子どもの命を金に換えるのか」という批判が根強く残っているのです。
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