今回は、東アジアの沈没船を紹介したい。
1980年代に韓国で発掘された新安沈船(14世紀)は、中国を出発し博多に向かっていた船だと考えられている。船内にあった木簡には京都の東福寺や博多の筥崎など行先が書かれていた。積み荷は、室町時代に上流階級で流行(はや)っていた高級品ばかり。これらの品々は、大切に木箱に入れられていた。幸運を願ったのか、「大吉」と書かれていた木箱もあった。
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今回は、東アジアの沈没船を紹介したい。
1980年代に韓国で発掘された新安沈船(14世紀)は、中国を出発し博多に向かっていた船だと考えられている。船内にあった木簡には京都の東福寺や博多の筥崎など行先が書かれていた。積み荷は、室町時代に上流階級で流行(はや)っていた高級品ばかり。これらの品々は、大切に木箱に入れられていた。幸運を願ったのか、「大吉」と書かれていた木箱もあった。
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