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 日本がひっくり返るほどの歴史的事件と言えば、元寇(げんこう)(蒙古襲来)がある。13世紀、大陸の覇者となったモンゴル皇帝フビライ・ハンは、日本もその手中に収めようと2度も遠征軍を送っている(文永・弘安の役)。文献史料によると、2度目の遠征では、台風に遭い数千隻の船が沈没したといわれている。歴史の授業で必ず習う元寇だが、未(いま)だに謎が多い。

 10年ほど前、元寇終焉(しゅうえん)の地として知られる長崎県松浦市の鷹島沖から、沈没船発見のニュースが報じられた。元寇の謎を解く手掛かりになるのではと期待が高まっているが、現在、船体は海底に埋め戻して保管している。無理に引き揚げるより、無酸素状態の水中に残したほうが遺跡にとっては良い。日本には大型船の保存処理の経験がなく、どのような方法で発掘し保存処理を施すか検討を重ねている。

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2022/10/31
 

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