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2025 . 10 . 19 ( 日 )
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「失敗作は割るんですか？」と、よく訊（き）かれる。陶芸家といえば、次のような姿を思い浮かべるらしい。「これを後世に残したら、ワシの恥じゃ」。眉ひとつ動かさず金槌（かなづち）を振りおろす。
自分の場合も、たしかに失敗作は割る。だがその理由を話すと、相手はきまってがっかりした顔になる。「だってそのままじゃ、ゴミの日にかさばるから」
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