ヤマモトマサアキ・画
ヤマモトマサアキ・画

 第二章 似た者同士(四十五)

 付き合いの長い信盛には分かる。信長は今、明らかに感動している。その証拠に、ぼんやりとした月明かりの中でも、目の縁が少し濡れて見える。