ヤマモトマサアキ・画
ヤマモトマサアキ・画

  第二章 似た者同士(十九)

「おうぃ、わしを呼ばずにそちらから近寄って来よ。水面を滑ってここまで来よ。なに、怖がらずとも良い。織田上総介殿は、おぬしらに危害は加えぬはずである。二艘とも安んじてこちらへと出て来よ」