神戸新聞NEXT
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 幼いころ、周囲を山に囲まれた丹波の地では、盛夏、縁側に腰かけて、向かいの山に入道雲がムクムクと立ち上がるのをよく見たものです。蟬(せみ)の大合唱の中、真っ白な雲の峰が見る間に伸び上がるのです。その頂が崩れそうになると遠くでピカッと光るものが。雷は恐ろしいものです。慌てて家の中に入り、通り過ぎるのを待ちました。