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 年に何度か、鳥取市にある「野の花診療所」から「野の花通信」という冊子が届く。巻頭にはいつも、施設の代表でもある医師の徳永進さんが、ホスピス施設の日常にふれた、静けさを保ちながらどこか軽妙な文章を寄せられる。が、この1月に刊行された最新号のそれは、ふだんとはどこか趣がちがった。