冬日を浴びるツタの葉(撮影・三津山朋彦)
冬日を浴びるツタの葉(撮影・三津山朋彦)

 O・ヘンリーの『最後のひと葉』ほど、多くの人々に粗筋を知られている小説はないだろう、と思われる。窓から見える枯れ葉の、最後の一枚が散ったら自分は死ぬ、と信じている病人が、いつまでたっても落ちない枯れ葉に励まされ、元気になる。実はその葉は、友人が描いた絵だった……。これでたぶん、間違ってはいないはずである。