第5部・被災地へのまなざし
【3】生協の役割 「必ず立ち直れる」思い伝え
2011年3月12日朝。みやぎ生活協同組合の石巻大橋店長、三浦和広(52)は、あらがえない現実に直面していた。
宮城県石巻市で震災の津波から逃れ、従業員と店近くの消防署で一夜を明かした。外は一面黒い水に覆われ、店舗周辺は最大1メートルほど浸水していた。「店は開けられない」。そう感じつつ、できることは何かと考えた。従業員と相談し、「目の前の人を救おう」と決めた。
この記事は会員限定です。新聞購読者は会員登録だけで続きをお読みいただけます。