第5部・被災地へのまなざし
【2】現地支援 ニーズ把握へ先遣隊派遣
発生翌日の2011年3月12日。コープこうべ生活文化・福祉部の鮎沢(あいざわ)慎二(52)は、宮城県に向かうよう指示を受けた。3人が任命された「先遣隊」の1人として。現地ニーズを見聞きし、効果的な支援につなげる役割だった。
コープこうべは同日朝、みやぎ生活協同組合(仙台市)への支援を決めた。事業エリアに占める世帯加入率が約7割と高く、東北最大の生協にして域内に支援物資を送るハブ(拠点)の役割が期待できると考えたからだ。生活インフラの復旧に加え、近隣生協への分配も見込んだ。
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