但馬の食材を使った多彩なハムやソーセージを紹介する植野仁志さん＝豊岡市出石町鉄砲、但馬の郷

　但馬の小京都と呼ばれる豊岡市出石町。ハムやソーセージなどの燻製（くんせい）を製造、販売する「但馬の郷（さと）」は、その風情漂うまちの一角にある。但馬牛（ぎゅう）や八鹿豚など、地域が誇るブランド食材を使った品々をそろえる。

　社長の植野仁志さん（６０）は、大阪のハムメーカーで商品開発などに携わっていた。大量生産ではなく時間をかけて、自分のアイデアを生かした商品を作りたい－。１９９３年に独立し、３年後に古里の出石へ戻った。