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 兵庫県加古川市、稲美、播磨町を管轄する加古川市消防本部の救急出動件数が、2022年に1万8810件と過去最多を記録したことが分かった。新型コロナウイルス流行の昨夏の「第7波」、今冬の「第8波」で感染者が急増したことが影響。医療機関に受け入れ可否を4回以上照会し、救急車が現場に30分以上滞在する「救急搬送困難事案」は685件になり、21年の2・8倍に上った。

 救急出動件数は、21年に比べ3152件(20・1%)増。急病による出動が全体の66・8%を占めた。

 22年は緊急事態宣言が発令されず、行動制限も緩和されたことから、同本部は、医療機関の受診を控える傾向が薄れたことも増加の要因とみている。

 同本部によると、第7波だった昨年8月に、救急出動件数が1884件になり、月別で当時の過去最多を記録。さらに第8波の同12月には1912件に上り、過去最多を更新した。

 同本部は救急車10台を配備しているが、全て出動することもあり、非常用の2台で臨時の救急隊を編成することもあったという。

 覚知から現場到着までにかかった平均時間は8・9分で、21年比で0・5分長かった。救急車が患者を病院に搬送後、消防署に帰らずに別の現場に向かうことも多かったという。

 受け入れ先の医療機関の選定が難航するケースも少なくなく、覚知から病院収容までにかかった平均時間は、21年より4・3分長い39・7分になった。

 搬送人数も1万6946人と、21年比2374人(16・3%)増に。うち高齢者が1万410人(21年比1596人増)で、全体の61・4%を占めた。

 コロナ感染者や感染の疑いがあった患者の搬送は、2035人(同1611人増)で、うち1172人が陽性だった。

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