宝塚歌劇団(宝塚市)の元演出家の原田諒さんが、ハラスメントを理由に退職を強要されたとして、歌劇団に従業員としての地位確認や未払い賃金の支払いを求めた訴訟があり、神戸地裁で和解が成立したことが11日、分かった。和解は9日付。
訴状によると、原田さんは2022年、スタッフへのセクハラを理由に退職を迫られたが、「事実無根」と主張。歌劇団は十分な調査をしないまま退職を迫ったとしていた。
和解条項で、歌劇団はハラスメントの有無を判断する懲戒委員会を開いていなかったと認めた。22年12月付の退職を取り消した上で25年6月末の退職とし、この間の未払い賃金などに相当する1550万円を支払うことで合意した。