第50回衆院選の火ぶたが切られた。女性候補者の数は過去最多…とはいえ4分の1に満たない。公示日、各地で開かれた出陣式では、黒っぽいスーツ姿の男性が目立った。長く変わらぬ光景だ。
男性(male)ばかりの会合(panel)は、皮肉をこめて「MANEL(マネル)」といわれる。とかく日本の政治、経済界はこの「MANEL」が多い。だが、言わずもがな国民の半数は女性。国政の行く末は、老若男女すべての暮らしを左右する。
政治は誰のもの? どっちを向いている? しっかり見極めたい。(長嶺麻子)
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衆院選の現場と、ニッポンの課題にレンズを向けた。