「お客さまのために、という精神が体にたたきこまれていた」と話す宮島和美さん=横浜市中区山下町、ファンケル(撮影・末永陽子)

「お客さまのために、という精神が体にたたきこまれていた」と話す宮島和美さん=横浜市中区山下町、ファンケル(撮影・末永陽子)

 流通革命の旗手、カリスマ、業界の風雲児-。さまざまな呼称が付いて回った中内功氏は、イメージだけが独り歩きしがちだ。化粧品や健康食品を手掛けるファンケルの相談役、宮島和美(かずよし)さん(72)は秘書として20年以上中内氏に仕え、ダイエーのOBでつくる「飛翔会」の会長も務める。側近の目からは、世間の印象とは異なる、きまじめで好奇心旺盛な人物像が浮かび上がる。(聞き手・塩津あかね)