姫路市は、洋式の水洗トイレを備えたトイレトレーラーを5台導入した。うち3台は女性専用、ほか2台は電動リフトで車いすのまま多目的トイレに入れるバリアフリー仕様になっている。災害時はけん引車で市内外の避難所に運ぶ。平時は姫路城や市役所本庁舎(同市安田4)に配置するほか、市主催のイベントで活用する予定という。(真鍋 愛)
阪神・淡路大震災では断水などで避難所の水洗トイレが使えず、排せつを我慢するため水分摂取を控えた被災者が、エコノミークラス症候群などに陥った。2024年の能登半島地震でもトイレが不足し、全国からトイレトレーラーやトイレカーが派遣された。
国はこうした教訓を踏まえ、24年、自治体向けの避難所運営指針を国際基準「スフィア基準」に基づいて改定した。指針では、災害発生当初に必要なトイレの数は50人につき1基、女性用は男性用の3倍必要、といった目安を示している。
市が導入したトイレトレーラーは、清水用と汚物用のタンクをそれぞれ搭載し、1台につき1200~1500回使用できる。個室は女性専用車両に4室、バリアフリー車両に多目的トイレ1室と女性用2室の計3室を備える。全ての個室に手洗い場や温水洗浄便座があり、電力は太陽光発電や外部供給で賄う。
女性専用車両のデザインは公募し、姫路工業高校3年の山崎準平さん(17)と加治屋夢さん(17)、福岡県のデザイナー池田駿介さん(37)の絵柄を採用した。明るい色合いや清潔さを感じさせる白、水色などで姫路城が描かれている。
同城三の丸広場では10日、トイレトレーラーのお披露目式が開かれ、市民や観光客が内部を見学した。同市の男性会社員(51)は「換気扇も付いていて、衛生的だと感じた。車いすユーザーも利用できる点がいい」と話した。























