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尼崎浜田市場の防火壁=尼崎市浜田町5
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尼崎浜田市場の防火壁=尼崎市浜田町5

 兵庫県尼崎市浜田町5の住宅街を歩いていると、何やら視線を感じた。見上げると…。まな板のような巨大な壁が宙に浮き、路地の空をさえぎっているではないか。もしかして、妖怪「ぬりかべ」?

 近くに住む安積利信さん(80)に聞くと「防火壁なんですよ」。路地は1970年代ごろまで「尼崎浜田市場」のアーケード通りで、魚屋や文房具屋などが20軒ほど連なっていた。市場で火事が起きたら地上の往来を妨げずに延焼を防ごうと、向かい合う2軒の両2階部分に差し込む形で設けられたのが、この壁なのだという。

 今や家々が立ち並び、往時の面影はない。「同級生の親がやっていた天ぷら屋があって、よく食べに行ったなあ」と安積さんはぽつり。ぬりかべのみが、市場の記憶を伝える。

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