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28年ぶりに「復活」した新デザインのガッツくんの「福タオル」を手にする平尾亮さん=西宮市社家町
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28年ぶりに「復活」した新デザインのガッツくんの「福タオル」を手にする平尾亮さん=西宮市社家町
1998年の開門神事で「ガッツくんトレーナー」で駆け出す平尾さん(前列右、提供写真)
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1998年の開門神事で「ガッツくんトレーナー」で駆け出す平尾さん(前列右、提供写真)
WAKKUNことイラストレーター涌嶋克己さん
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WAKKUNことイラストレーター涌嶋克己さん

 がんばる心で福まねく-。西宮神社(兵庫県西宮市)の十日えびすで3年ぶりに「福男選び」が開かれるのに合わせ、阪神・淡路大震災直後に人気を博したキャラクター「ガッツくん」が走る姿を描いた「福タオル」が9日から同神社で限定販売される。新型コロナ禍など多くの困難から立ち上がろうとする人たちへのエールを込め、売り上げは全て東日本大震災の復興支援に充てる。

 ガッツくんは阪神・淡路の直後、「WAKKUN(わっくん)」の愛称で親しまれる神戸市長田区のイラストレーター涌嶋克己さん(72)が被災者支援に作ったTシャツへ「ガッツやKOBE」というメッセージを添えて描いた。ドラマ「ロングバケーション」で主演の木村拓哉さんが着たこともあって全国で話題を呼んだ。

 現在、同神社で福男選びを取り仕切る「開門神事講社」の平尾亮さん(46)=同県尼崎市=は1997年からガッツくんのトレーナーを着て福男選びに参加し、2年連続で2番福をつかんだ。まだまだ各地に仮設住宅が残る状況に「走るからには何かメッセージを込めたい、という思いがあった」と振り返る。99年に事故で右脚に障害を負い、裏方に就くようになっても、毎年必ず着用し、東日本の被災地支援でも着てきた。

 「僕の25年は常にガッツくんとともにあった。いつかお礼を言いたかった」。2年前に涌嶋さんの個展で初対面を果たし、3年ぶりの福男選び開催が決まると、すぐに連絡をした。

 「今こそガッツくんの『がんばる心はつぶれへん』というスピリットを形にする時です。チャリティーに協力してもらえませんか」

 かつて全国各地からオファーを受けながら、本来の目的以外に使われるのを懸念して断ってきた涌嶋さん。今回は「コロナやウクライナ問題など先が見えにくい世の中でも、前を向いて自分に何ができるか考える、そんな人の手助けができたら」と「走り出す姿のガッツくん」という新デザインを無償で提供した。

 タオルは綿100%で、京都の老舗メーカーが仕上げた。平尾さんは「長く使ってもらえる品質を目指した。このタオルが、多くの人に福を招くきっかけになってほしい」と願う。

 限定500枚、1枚1500円。赤門横の特設ブースで販売する。

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