阪神間の市役所で老朽庁舎が増加 費用、保存の可否…自治体は苦心

2022/12/30 05:30神戸新聞NEXT

市民から建物の保存を求める声があがる尼崎市役所＝尼崎市東七松町１

　兵庫県の阪神間では複数の自治体で庁舎の老朽化や耐震強度不足が浮上しており、建て替えを視野に建設費の工面に苦心している。

　築６０年を迎えた尼崎市役所本庁舎は、世界的建築家の村野藤吾氏が設計した。市は建て替え検討の必要性は認めつつ、財政状況的に難しいと判断。基金の積み立てを続けながら２０１７年度に耐震化工事を終え、現在は１６年後の３８（令和２０）年度までを見据えて必要最低限の改修で延命化を図る。建物の保存を求める声もあり、市庁舎管理課は「意匠を損なわないよう、細心の注意を払って修繕や補強を進めている」とする。

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